車は箱で良いのか?今だから乗りたい箱じゃない魅力的な車たち(普通自動車編)
別にケチをつけるわけではない。んが、しかし、最近の車はSUVやMPVみたいな、背が高くて四角い”箱”みたいな車が多過ぎないか?
セダンもスポーツカーも売れないから作らないのだろうが、作らなきゃ売れっこない。
今だけらこそ乗ってみたいと個人的に思う国産車を紹介したいと思います。
今回上げさせて頂いた車の条件としては、①25年落ち以内の国産車 ②概ね100万円以内で購入できる ③セダンもしくはスポーツカー ④排気量2000cc以下です。
1.ホンダインテグラ
初代とか、大人気を博した2代目でなく、最終モデルとなったDC5型です。
今や、軽自動車かSUVそして、タイプRしか作らなくなってしまったホンダがシビックとシャーシーを共用していた、3ドアクーペです。人気の高い、タイプRは100万円以上のプライスが付いているようですが、その他のグレードでは100万円以下で入手が可能です。
個人的には、フロント周りのデザインは何かもっちゃりしていてそんなに好きではありません。ただ、クーペ独特のリアにかけての傾きはなかなかいい感じに感じます。
何より、ホンダ独特の走りを重視したようなデザインは今ではあまりみられないちょうど良い感じが割と好みです。
2.セリカ
2022年にも復活か?と言われているセリカの最終型(7代目)です。
ボディデザインは、アメリカにあるトヨタのデザインスタジオ「CALTY」が担当した、ガンダムチックな意欲作(WEB CARTOP「もっと評価されるべき! 伝統の車名でも「不人気」なスポーツモデルたち」引用)
当時の印象としては、斬新すぎるという感じでしたが今見みても尖ったデザインだと思います。私自身のセリカの印象は、「私をスキーに連れてって」の大型4WDでした。この7代目セリカは、どんどん大型化していく流れに逆らってダウンサイジングしています。
この辺りの、ラリーのレーシングや大型4WDといった、従来のセリカのイメージとの違いがあまり人気が出なかった原因かも知れません。
ボディーカラーは、メカ的なイメージの強いシルバーも良いのですが、街ですごく目立つイエローが個人的には一番の好みです。
3.アルテッツァ
トヨタ車が並んでしまいますが、今ではほとんど売られていないスポーツセダンはこちらになります。
アルテッツァは、1998年から2005年まで販売されたスポーツセダンです。
BMW3シリーズなどの欧州Dセグメントのライバルのカテゴリーとして発売されました。FRのマルチプラットフォームを改良したサスペンションは、前後ともダブルウィッシュボーン式です。
足回りも、エンジンもバランスの良い構成だったようですが、逆にそのバランスの良さが中途半端と映ったのか、スポーツセダンというジャンル自体が終焉を迎えつつあったのか、セールス面でそれほど際立った実績を残せなかったため、2代目は登場せずに、このジャンルはレクサスに一本化されて しまいました。
レクサスという高額ブランドになったため、ちょっと手の出しにくいカテゴリーの車になってしまいました。
4.FTO
1994年にデビューし、2000年に販売終了となったFFスポーツクーペです。
さらに大型の本格スポーツGTOの弟分とも言える一台で、ベースはミラージュです。
国産車で初めてのスポーツモード(マニュアルモード)付きのATとなる、INVECS-II(4速ATでデビューし、マイナーチェンジで5速化)を採用したそうです。
和製クーペフィアットと言われていたようです。
今の三菱では考えられないような、チャレンジャブルなスポーツクーペで今でもギリギリ入手出来るスポーツモデルなのではないでしょうか?
5.RX8
最後は、マツダのRX8です。
言わずと知れた直列2ロータ縦置きの、観音開きドアをリアでなく、側面に採用した個性的なモデルです。2012年6月に販売を終えたとは思えないほど、街で今でも目を引く存在です。
4シータースポーツというのが、RX8のカテゴリーになるようです。
デザイン的には、RX7にも通じるリアの流れのスタイリッシュなスタイルと決して格好いいとまで言えないものの、憎めないと感じさせるフロント周りのアンバランスさに魅力を感じます。
若干、大きすぎ?ではありますが、一応2000CC以下のカテゴリーでここに入れさせてもらいました。
では、実際に買うならと言うと・・・
もはやオリジナル以上?出来過ぎなカスタムカーの世界
これはシトロエンバスではありません。(念のため。そしてこの車もブログ本文には登場しません)
外見は、旧車だけど中身は信頼性の高い日本の軽自動車。今回はそんなカスタムカーを取り上げてみたいと思います。
とは言え、ここで取り上げる車なのでベースの車も既に新車では買えないそんな車をご紹介します。
1.ルノー4(キャトル)
これなんか、もう本物と間違うくらいのレベルに見えませんか?
ベースは、初代のアルトラパンです。初代のアルトラパンは、そもそものベース車両が4(キャトル)に似ているのですが、フロント、リアのパーツをつけると本当にそっくりです。開発しているのは、DAMD社ですがこちらは既に販売終了になっています。
販売価格は38万円になっていますから、今ならベース車両を20万円くらいで入手すると60万円くらいでキャトルもどきに乗れる計算になります。
ちなみにホンマものはこちらです。
ベースのラパンも既に2代目がモデル末期に近づいていて、なかなか初代でコンディションの良いのを見つけるのも難しくなるかも知れません。
ベースのラパンはこちらです。
やはり、キット装着後とはかなり違いますね。
2.フィアット500
こちらは、エッセノーヴァという名称で販売されています。
その名の通り、エッセがベース車両となっています。
大津のK’sMART(ケーズマート)さんがキットと取り付けを行っています。
キットだけの価格が掲載されていませんが、エッセノーヴァ自体が100万円程度で流通しています。
エッセ自体はかなり、お安く手に入れることが可能なのでベース車両を持ち込むのが良いかかも知れません。
恐らく、エッセ自体はチンクをそこまで意識した訳では無いと思うのでこの完成度は中々だと思います。
ホンマものはこちらです。
ダイハツのエッセはこちらです。
全く、チンクっぽく見えないのは僕だけでしょうか?
3.ステップバン
ホンダの伝説の名車ステップバンです。
ステップワゴンは、こちらの復刻版だと勝手に思っていたのですが、残念ながらサイズが違いすぎでイメージが違うと言うかなんと言うか・・・
やっぱり、ステップバンと言うと丸目とフロントグリルのイメージが強く、こちらのモデストカーズのキットはその部分を忠実に再現しています。
ベース車両が、バモス、バモスホビオ、アクティバン、N-VANと多岐に渡っているのも特徴です。
フロントから、リアそして内装や部品まで対応するためベース車両を含めた出来上がり100万円以上になるようですね。
ホンマものはこちらです。
かなり再現性が高いですね。
オリジナルのステップバンは360 ccでしたので、実用性は復刻版の方が高い事になります。
ベース車両のバモスはこちらです。バモス、バモスホビオは2018年で生産終了していますね。
如何でしたでしょうか?
ベースの車両は、かなり安く買えるので、外観はクラシックな旧車の雰囲気を味わいながら信頼性の高い日本の軽自動車に乗ってみるのも悪くないのではないでしょうか?
最近不人気? 洋モノの犬を乗せて乗りたいステーションワゴンの世界【外車編】
前回、トップの写真に使ったアコードエアロデッキを取り上げずにお叱りを受けたので今回は、ちゃんとBXブレーク使いますよw
前回に引き続き、日本だけなく海外でもSUVに押され気味のステーションワゴンを取り上げます。日本では、荷物車のバンとか長年言われていましたが、海外ではロングツーリングで重宝する車として歴史が長い事もありかなり魅力的な車が多いと思っています。
1.シトロエンBXブレーク
真っ先に取り上げたいのが、この1台です。
まず、前から見ても、横から見ても、斜め後ろ(個人的にこれが一番好き)から見ても、絶対他の車と見間違う事のない独創的デザインが最大の魅力と言えるのではないでしょうか。
ベルトーネによるエクステリアもさる事ながら、シトロエンのハイドニューマチックのサスペンションによる独自の乗り味が相まった魅力的な一台と言われています。
BXには、先に販売された5ドアモデルも存在していて、とてもよく似ています。ルーフレールがあり、Cピラーの後方がガラスで覆われているのがブレークと見分けられるのではないでしょうか。(実は、間違えて5ドアの写真を貼りそうになっていましたw)
後部座席の居住性、デザイン、荷室容量の全てを犠牲にする事のないまさにステーションワゴンの鑑とも言うべき一台だと思います。
この車には、真っ白なグレートピレニーズなどお似合いではないでしょうか。
2.ビュイックリーガル
ビュイックがと言うよりは、このスタイルのアメ車ワゴンの象徴として選びました。
とにかく、まるでイルカかクジラのようにとにかくデカい。
サーフィンのロングボードがそのまますっぽり収納出来る、そんなイメージです。
残念ながらサーフィンをしないのでよくわからないのですが・・・
サイドにウッドパネルを貼ったスタイルは、国産車の高級車両のセドリックやグロリアあたりのステーションワゴンをカスタマイズしたコピー的車両が湘南あたりに出没していたイメージがあります。
この車のドライバーは、真木蔵人みたいな、黒の水着が似合ういい男に似合いそうなイメージです。
この車のワゴンスペースには、泳ぎの得意なニューファンドランドなど如何でしょう。
ワゴンと言えば、ボルボ。ボルボと言えばワゴンと言うくらいのイメージがあります。
まさにキングオブワゴン。
真っ四角と言っても良い角型のボディ。ワゴンとしてはこれ以上ないくらいに荷物が積める形状と言えるのではないでしょうか。
また、多少の衝突ではビクともしない頑丈さもワゴンにうってつけと言えるでしょう。
もう一回り大きい740シリーズもありましたが、日本ではデカすぎというのが私の印象です。
スキー板すら、車内に軽く収納出来るこの車には、首から酒樽を下げたこいつが似合いでしょう。
4.BMW325iツーリング(E30)
六本木のカローラなどと言われた大人気のE30型。丸目4灯で今となっては控え目にすら見えるキドニーグリルが魅力的なツーリングはかなりスタイリッシュです。
サイズ的にも日本にピッタリで今でも乗ってみたい1台です。
ワゴンでありながら、その存在を忘れさせるような、都会でも、アウトドアのロングツーリングにでもマッチするところが魅力だと思っています。
郊外のドッグランに軽くドライブとかも似合いそうです。
この車には、ドイツ原産のクレバーなジャーマン・シェパードがお似合いかと。
5.アルファロメオ156スポーツワゴン
兎にも角にも格好いい。
ワゴンでこれだけ美しいデザインを生み出したのはさすがアルファロメオとしか言いようがありません。
さすがに、この独特のルックスですから荷室容量が劣っているのなんて、そんなの関係ねーって感じです。
内装も、イタリア車独特で、出来るだけ綺麗に乗りたいような言わばイタリアンレストランにデートに行きたいそんな一台です。
ワゴンであろうと、走りも外観も内装も妥協しない車に仕上がっているのは流石です。
故障と燃費を気にしなくって良いなら今でも絶対乗りたい一台です。
そんな美形のSWのアルファには、やはりスタイリッシュなこんな犬を乗せたいんではないでしょうか。
如何でしたでしょうか?
今回は、タイトルに合わせてオススメの洋モノの犬も合わせて紹介しました。
紹介仕切れなかった中には、サーブやミニのエステート、ベンツなど色々ありますが犬の似合いそうな車を気分で選んでみました。
機会があれば、ネコの似合いそうな車も紹介するかも???
最近不人気? 洋モノの犬を乗せて乗りたいステーションワゴンの世界【日本車編】
ごくごく個人的な話ですが、子供も大きくなり家族全員で外出する事も少なくなってきました。そこに今のVan泊ブーム。個人用に安っすい、軽のVanを買ってDIYでもしようか?などとも考えましたが、うちの奥さんはハイトワゴンやSUVの背の高い車が大っ嫌いです。どうやら運転するのに、前が見にくくて邪魔らしく「そんなに背の高い車に乗りたきゃ、バスかトラックでも運転しろ」というような毒を吐いている。
てなわけで前置きが長くなりましたが、それなら今は不人気のステーションワゴン買ってフルフラットにして星でも見上げたいという願望のもと、ちょっと古い格好いいステーションワゴン探しをしてみる事にしました。
1.USアコードワゴン
これぞ、タイトルにある洋モノの犬を乗せて乗りたいステーションワゴンナンバー1のUSアコードワゴンです。このアコードワゴンが出る以前は、ワゴンというと荷物車であるバンの乗用車版(シャレじゃないです)のようなイメージでしたが、ホンダオブアメリカの鷲(鷹?)のエンブレムの入ったスタイリッシュな出で立ちでデビューしたのが印象的でした。
高級車のような上質な内装や、居住性の高さも従来のワゴンのイメージを覆すものでした。まだ、20歳くらいだった頃に近所のホンダで、買えもしないのに何度もショールームに友達と見学に行きリアゲートを開けた時の荷室の広さには感動を覚えました。
先代とも言うべきアコードエアロデッキから続くこのスタイリッシュなスポーツワゴンの路線は、後継のアコードやジェイド、シビックシャトルに引き継がれましたが、国内ではジェイドやシビックシャトルも使命を終えるようで残念です。エアロデッキやこのUSアコードワゴンは、中古車としてはそこそこ出さないと手に入らないようになってきているようです。
2.日産 ステージア
次に紹介するのは、日産のステージアです。
スカイラインのワゴン版との触れ込みで販売されていたと記憶しています。
発売当初、ボルボのエステート路線で活躍出来そうなホンマモンのスポーツワゴンを日産が出してきたという強い期待を抱きました。
しかし、やはり欧米のようなロングツーリングする機会の少ない日本では用途に合わなかったのか、それともまだまだワゴンという車の使い方自体がイメージ出来なかったのか残念ながら2代目を最後に役目を終えました。
サイズと燃費さえ気にしなければ、キャンプやお洒落なアウトドアを楽しむ人にとっては良い1台かも知れません。
3.インプレッサスポーツワゴン
スバルのスポーツワゴンと言えば、王道的にはレガシーになるでしょう。
ここでは、その王道の方ではなく個人的に買いたいかも知れない方にしてみました。
最初は、この鏡餅みたいなリアスタイルはあまり好きではありませんでした。
しかし、よく見ると愛くるしく、WRCラリーで活躍した伝統のスバルの四駆をベースとしているというだけでワクワクします。
タイトルの洋モノの犬の部分は、フレンチブルドックあたりだとお似合いなのではないでしょうか?
日本の駐車場や道路事情にもあったジャストサイズの1台とも言えるのではないでしょうか?
4.スプリンターカリブ(2台目)
とにかく、今ではこのサイズのツーリングワゴンは日本には皆無となってしまった印象がありますが、サイズ的にもお値段的にもよく出来た一台だったと思います。
当時、広瀬香美の歌に乗って週末スキーに行かない若者はいない頃のゲレンデランナーでした。
この写真にはありませんが、ルーフレールにスキーキャリアを年中付けっ放しの車が街に溢れていました。今なら、冬は雪山、夏はキャンプと活躍のシーンが数多くあるでしょう。
スプリンター自体が、カタログモデルから消えてしまいましたが、カローラツーリングとしてワゴンモデルは存在しています。なかなか格好いいと思うのですが、マーケティングの問題なのか、SUVの方が良いのかセールス面では苦しんでいるようです。
こういうジャストサイズなワゴンは、日本に合っていると思うのは私だけでしょうか?
如何でしたでしょうか?
なんとなくイメージで、ステーションワゴン の荷台には洋モノの犬が合いそうと思いましたが、やっぱり外車のワゴンの方が似合いそう。という事で別の機会で外車のステーションワゴンを取り上げてみたいと思います。
フレンチブルーにブリティッシュグリーン 車と色にまつわるおはなし
フレンチブルーミーティングってご存知でしょうか?1987年に「シトロエン2CV」や「ルノー4」など、少数派の個性的なクルマに乗る同好の士が数人集まったのが始まりだそうで、10月最後の週末に長野県の車山高原(霧ヶ峰)で開かれフランス車の集会だそうです。
引用:https://www.webcg.net/articles/-/37580
フランス車と言えば、フレンチブルーの青。イギリス車は、ブリティッシュグリーンの緑。では日本車って何色?みたいな車にまつわる色のお話をしてみたいと思います。
そもそもはナショナルカラー
フレンチブルーというのは、そもそもナショナルカラーだそうです。そう言えばサッカーやラグビーもフランス代表のジャージはブルーです。ちょっとややこしいのは、ブリティッシュグリーンと表現されますが、緑をナショナルカラーにしているのはアイルランドですがモータースポーツの世界ではブリティッシュグリーンという濃いめがイギリスで、やや明るめの緑色がアイリッシュグリーンになっているようです。
ナショナルカラーは、こちら
モータースポーツの世界では、ドイツがシルバー、イタリアが赤という事になっています。ベンツやフェラーリなどF1とかだと印象的ですし、市販車でもなんとなくドイツ車はシルバー、イタリア車は赤がデフォルトみたいに思います。
日本は何色?
では日本は何色かと言うと、白地に赤だそうです。元々はアイボリー に赤だったようです。
1960年代のF1マシンは国ごとにナショナルカラーが決まっており、イギリスはブリティッシュグリーン、フランスはブルー、イタリアはレッド、ドイツはシルバーという具合だった。日本は初出場なためナショナルカラーは決まっていなかった。宗一郎が好きな色だったゴールドが提案されたがすでに南アフリカが登録済み、日の丸をイメージした白と赤を申し出たがかなわず、アイボリーホワイトに日の丸を入れたものに決定したそうです。
引用 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%B3%E3%83%80F1
個人的には、アイボリー とか白色というとトヨタ車のイメージが強いですね。
私の父もアイボリー のマークⅡに乗っていましたし、ホンダはむしろメタリック系のイメージなのではないでしょうか?
ちなみに僕が最初に買ったのは、USアコードクーペでした。
邪道な色使い?
随分、古い話ですが、あのトヨタが、あのクラウンにピンクを採用したりしています。スズキやダイハツは軽自動車を中心に、カラフルな色を揃えているイメージがあります。
ナショナルカラーやカンパニーカラーとも言えるブランドイメージの色が王道なら、それを外した色使いは邪道と言えるかも知れません。
それでも、そんな個性的な邪道な色使いの車が増えてきているのは日本の社会が多様性を受けいれる世の中に近づいていると言えるのかも知れませんね。
如何でしたでしょうか?
今回は、古い車とはあまり関係のない車と色の話をしてみました。
DIYでペインティングとかもやってみたいですね。
生まれる時代を間違えた?ー未来のデザインが受けなかった車たちー
AI崩壊という映画をDVDで観た。
そこに登場したのが、あまりにも2030年という時代設定にマッチしていたので、未来的フォルム過ぎて残念ながら販売終了となってしまった車でした。
今回は、そんなテーマで。
1.いすずビークロス
AI 崩壊では、賀来賢人が主人公大沢たかおを手助けするために駆けつけた車で、作中では無残にも崖から自動運転で転落する際に登場しました。
2030年に時代設定にも耐えられる未来的フォルムのこの車は、1993年の東京モーターショーでお目見えし、1997年に販売されました。兎に角斬新なフォルムと、当時としては考えられない3ドアのスポーツフォルムのSUV として非常に注目を集めました。
月面探査船の様なフォルムのこの車は、1997年–1998年のカーオブザイヤー特別賞やグッドデザイン賞を受けるなどデザインの評価は高かったものの、いすずの乗用車生産からの撤退などの影響もあり、国内市場では登録1,700台に終わりました。
海外での人気は高く、北米やロシアなどで高い評価を得たそうです。
天才タマゴというキャッチフレーズで大人気を博したのが初代エスティマでした。
まだ、ミニバンというジャンルが確立していなかった1990年に産声を上げました。
エンジンを75度傾ける事によって、フロントミッドシップを実現したというメカニカルな部分も話題になりましたし、大人数の車が乗れる車にデザイン性(それも未来的なタマゴ型フォルム)も相まってセールス面でも大きな成果を上げました。
その後、2代目、3代目が販売されましたが、デザインの面では際立った進化は見られず、2019年に販売を終了しました。
3.AZ1
ガルウイングと言えば、西部警察の特別仕様車というイメージしかなかった私には、AZ1が市販車標準仕様としてこの車をデビューさせたのは衝撃的でした。
しかも、軽自動車もミッドシップスポーツという斬新過ぎるコンセプトはバブルのなせる技だったのかも知れません。
居住性無視、軽自動車規格という制約の大きい中、バブル崩壊直後という事もありセースルが伸びず短命に終わりましたが、今というより未来に走っていてもおかしくない車だと思います。
エンジンは、スズキのアルトワークスのエンジンの供給を受けていたという点もなかなかソソリます。
個性的なスタイルをまとったマルチパーパスカーは、全長4m程度ながら全幅が1875mmと幅広く、そのワイドボディを生かした3人がけ2列シートにより、大人6人がストレスなく移動できる空間が確保されていた。(引用:fiat magazine CIAO)
これは、イタリア車でしか実現出来ないフォルムだなーと感じていました。
Aピラーの根元についている上の方の目?はハイビーム用ヘッドランプだそうです。2008年には英デイリー・テレグラフ紙が企画した「史上最も醜い車100選」で、ポンティアック・アズテックに次ぐ2位に選ばれたとの記載がWikipediaに記載されています。
この車も、いすずのビークロス同様にAI崩壊に登場しています。
如何でしたでしょうか?未来的なデザインというと以前こちらで取り上げた、セラやアルシオーネSVXなどもかなり攻めたデザインでした。他には三菱iやまんまチョロQみたいなトヨiQなども時代を先取りし過ぎた車だったと思います。
温故知新それともノスタルジー?リメイクで生まれ変わった名車たち
一度は廃盤?になった名車が再度同じフォルム、コンセプトで再度発売されています。
英国ミニがBMW傘下でだいぶ大きくなって発売されたのは代表的な例だと思います。今回は、そんなリバイバルで復刻版が発売された新旧の車を取り上げてみました。
1.フィアット500
1957年にデビューし、20年に渡り生産されたイタリアの国民車の500。
ルパン3世カリオストロの城でも、人気になったこの車は実は、2代目だそうです。
狭い道でもキビキビ走れるように設計されたこの車は、アバルトがチューンしてスポーティーな路線でも活躍しました。
ミニやビートルの復活もあり、2007年にフィアットの小型車パンダをベースに蘇りました。
駆動方式は、RRではなくFFとなりましたがイタリアの香りがする洒落た一台だと思います。
インテリアもさすがイタリアと思わせるシンプルモダンな仕上がりだと思います。
この車も既にデビュー13年が経っており、中古車市場ではかなり安くなっているようです。
2.ハチロク
ハチロクと言えば、白い藤原豆腐店のトレノと言われる方は、私より少しお若い方かな?と・・・
私のイメージは、この赤いトレノだったりします。
ロールバーの入った、レビン、トレノが、コーナーを尋常でないスピードで駆け抜けていっていたのを良く記憶しています。(たまにそのままガードレールに突っ込んでいる方もいらっしゃったり・・・)
多くのスポーツタイプの車がFF化されていく中、復活したのが86、BRZの兄弟でした。
継承したのは、スポーティーカーとFR、そして86というネーミングと言ってしまって良いのかなと思います。時代の変化と共にライトウエイトのコーナリングマシーンというよりは、正統派高級スポーティーカーという路線にシフトした感じだと思っています。
2011年にスバルとの共同開発で誕生したという背景やスポーティーカーの購入層が、40歳〜50歳が中心になってきているという変化もあるのではないでしょうか?
とは言え、運転して楽しい、まさにFUN TO DRIVEな一台だと思います。
既に、登場依頼8年が経ち、フルモデルチェンジした次期型の誕生が待たれています。
3.VWビートル
1938年に誕生したのが、タイプⅠ。その形からビートル(カブトムシ)と呼ばれた旧型です。私の幼少期には、幸せの黄色いビートルなどの遊びが流行ったほど、外車といえばビートル、というくらいよく走っていました。
2003年まで、生産が続けられたタイプⅠは、伝説的な大衆車でした。タイプⅠ独特のボボボという空冷式エンジンの音が、何か牧歌的というか、平和を感じるようで好きでした。
FFに生まれ変わり、ニュービートル、THEビートルの名前で後継車が製造されました。
駆動方式は、RRの空冷式からFFの水冷式に改められ、ゴルフのプラットホームを活用して製造されましたが、2019年7月にメキシコ工場で最後の一台が出荷され長い歴史に幕を下ろしました。
モダンになった方のビートルも、今後なかなか良い一台に巡り合うのが難しくなってくるかも知れません。
4.MR2
日本初のミッドシップレイアウトに、スーパーチャージャー搭載、Tバールーフなどありえないようなリアルスポーツカーとしての仕様を準備したのが初代MR2でした。軽量なボディとミッドシップレイアウトの重量バランスの良さが相まって、優れた走りを実現していたことも初代 MR2 AW型の魅力だそうです。
引用:https://autoc-one.jp/toyota/mr2/special-5006854/
その系譜を経て登場したのが、MR–Sでした。
専用のプラットフォームに、1トンを切る軽量なボディと軽快なハンドリングを装備した、一部のファンや専門家には評価の高いマシンだったようです。
トヨタとしては、おそらくマーケティングの部分で研究に研究を重ねて、セカンドカーとして購入できる価格帯で、走行性のバランスの良い、完璧に近い1台を完成させたはずだったと思います。
ただ、当時のユーザーの評価は残酷で、エンジン性能やバランスの良さを、逆に中途半端と捉える向きが多かったのかあまりセールスが伸びず販売が終了しました。
たまにはちょっと宣伝で、こんな一台が、今出品されていますので
よろしければ見てみて下さい。
如何でしたでしょうか?
ミニとか、他にも気になるリメイクの車がいくつかありますので、また機会があれば取り上げてみたいと思います。