コンパクトだけど高級〜いい感じだけど何故か日本では売れなかったプレミアムコンパクトなセダン〜
クラウン、セドリック・グロリア、シーマにレクサスなどに代表される、日本の高級セダンと言えば、総じて大型車のイメージではないでしょうか?
そんな中、コンパクトだけど上質を売りにしたセダンがかつて登場しました。
4ドアセダンが不人気の今の時代、今後登場しないかもわからないこのジャンルの車を紹介します。
1.ホンダコンチェルト
ホンダがローバー(当時はミニを作っていた会社)と提携関係にあった際に発売した高級セダン。サイズ的には、シビックとアコードの中間で、排気量が1500cc、1600ccというまさにコンパクトな車です。
1988年に登場し、ドマーニに後継の座を譲るまで活躍しました。
割と評論家などの評判は良かったと記憶しています。
ウオールナットをあしらった内装を用意するなど、結構魅力的にうつりましたがセールス面はいまいちだったようです。
2.ユーノス500
ユーノスロードスターを生み出した、マツダの販売チャネルユーノスから1992年に販売されたのがこの車です。
かのジウジアーロ が「2リッタークラスのクルマでは、ユーノス 500は世界で最も美しいサルーンだ。」とまで言わしめたエクステリアデザインが魅力でした。
1800cc、2000ccクラスで、ここまで上品な車はなかなか無かったと思います。
国内では、バブル崩壊の影響とユーノスの販売チャネルの影響もあり多くの売上をあげる事が出来ませんでしたが、海外では1999年まで長く愛されたそうです。
3.プログレ
トップの時計は、プログレのものです。
数々の高級セダンを売りまくってきたトヨタが1998年に発売したプログレです。
先に紹介した2台は、どちらかというとバブル的な匂いがする時代に生み出されたあだ花的存在でしたが、この車はバブル後にトヨタがある程度自身を持って送り出した一台だったと思っています。
内装には「木目調」ではない本物のウッドパネルが惜しみなく使用され、シートはレザーまたはジャガード織のゆったりとしたサイズ。ボディパネルの上塗りも全色5層コートで(通常の上塗り工程は2コート塗装が基本なんです)、吸音材もたっぷり使われました。 引用 https://bestcarweb.jp/feature/column/62563
5ナンバーサイズのFRに、この上質な内装、まさに小さな高級車だったのですが、400万円するという価格が災いしたのかセールスは思ったように伸びず、2007年で販売が終了しました。
私の最寄駅近くの、初老の紳士がこの車に乗っているのですがとてもいい感じです。
レオン的いわゆる、ちょい悪オヤジが落ち着いた時に乗る車としては最適ではないでしょうか?
番外編
4.キザシ
4650×1820×1480mm でBMW3シリーズとAudiA4の中間というこの車をコンパクトと呼ぶと違和感がありそうなので、番外編にさせて頂きました。
この車をご存知の方は、かなりの車好きの方か、スズキのお好きな方なのではないでしょうか?
2009年から北米、中国、欧州にも投入された、コンパクトカー専業と言っても良いスズキが世界戦略車として販売したのがこの車です。
やはり、軽、コンパクトカーとは勝手が違ったのか、セールスは伸び悩み2015年に生産、販売が終了しています。
余談ですが、かなり警察車両として導入されたそうで「キザシを見たらパトカーと思え」と言われた事もあったそうです。
『街の遊撃手』『あのCMどうやって撮ってたんだ?』といってお分かりになる方はきっと私と同じか、上の世代の方でしょう。
一応、タイトルに売れなかったとしたので番外編にしておきます。
この車は、2代目ジェミニとしてかなり売れたはずなので。
コンパクトでありながら、momoのウッドステアリングに、レカロシート、BOSEスピーカーまで装備された高級路線でした。
ハンドリングbyロータスのロゴが格好良かったですね。
一応、3代目ジェミニにもハンドリングbyロータスは設定されましたが、この2代目ほどのセールスを記録する事は出来ず、静かにその幕を下ろしました。
そして、いすずが乗用車生産から撤退となりました。
懐かしいCMを貼っておきます。
https://www.youtube.com/watch?v=PPiKnsjJKgY
如何でしたでしょうか?
日産になかなか、コンパクトな高級車が見つけられなかったのは残念です。
Jフェリーという絶妙な車がありましたが、やや大きすぎるかな?と思い、今回からは外しました。
こんなのもある、というのがあれば是非教えてください。